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病的な原因による飛蚊症 (2013/5/16)
飛蚊症の原因はさまざまです。飛蚊症で眼科に来られる方の病的な原因として特に多い3つを解説します。 (1)ぶどう膜炎 一部のぶどう膜炎では硝子体に濁りを生じるため、飛蚊症を引き起こします。ぶどう膜炎の場合は、羞明感(まぶしく感じること)・眼痛・霧視(かすみがかかったように見えること)・充血・視力低下を伴うことが多いです。 (2)硝子体出血 糖尿病や高血圧、外傷などが原因で硝子体の中に出血することがあります。ひどい出血の場合は、目の前に墨が垂れてきたような見え方や、霧がかかったような見え方をしますが、出血が軽度の場合は飛蚊症として自覚されることがあります。最初は軽症であっても、日に日に影が濃くなるようであれば、出血が続いていると考えられます。 (3)網膜裂孔・網膜剥離 網膜に穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、網膜が剥がれてしまった状態(網膜剥離)では、しばしば飛蚊症を自覚します。光視症(視界の中に閃光のようなものが見える症状)を自覚することがありますが、無症状のこともあります。病状が進んでくると視野欠損(カーテンをかぶせられたように見えにくくなる症状)や視力低下が起きます。網膜には痛覚がないので、痛みはありません。適切な治療を行わないと、失明する危険性が高い病気といえます。 飛蚊症を自覚しても問題のない場合がほとんどですが、なかには上のような重大な目の病気の一症状であることもあります。 ※病的な原因による飛蚊症は治療をしないと視力が傷害されることがある
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