夏バテ防止には、栄養状態をよくして体調を整えておくことが大切です。特に、タンパク質やビタミン・ミネラル類をしっかりとることが効果的です。
栄養バランスのとれた食事を1日3食とりましょう。おすすめの食物は以下のように
@野菜や果物
きゅうりには、利尿効果があり、体内の余分な水分や熱をとります。スイカ、トマト、ゴーヤ、オクラ、レタスなどもよいでしょう。
A良質のたんぱく質
大豆食品、卵、肉、魚、牛乳など消化のよいタンパク質をとりましょう。
B香辛料
こしょう、唐辛子、マスタード、山椒、わさび、ジンジャーなどの香辛料は刺激的な辛味と香りで胃液の分泌を高めて食欲を増進させます。特に辛味成分のカプサイシンは自律神経を刺激するといわれていますがとりすぎはよくありません。
Cエネルギー代謝を良くするビタミンB
ビタミンB1:豚肉・ウナギ・にら・ごま・えだまめ・玄米
ビタミンB2:ウナギ、レバー、魚、ブロッコリー、パセリ
ビタミンB6:レバー、赤身の魚、玄米
ビタミンB12:レバー・貝類(アサリ・カキ・シジミ)魚
D疲労回復のために有機酸
酸味のある食品は、胃腸の働きや胃液の分泌を高めて食欲を増進させます。酢酸、クエン酸、リンゴ酸など(梅干し、レモン、醸造酢など)は、乳酸などの疲労物質を分解し、疲労回復に役立ちます。
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六合定中丸(同仁堂)は北京同仁堂から造られた黒褐色の大蜜丸で、香りがあり、味が微苦・酸です。本商品は去暑(暑さによる症状を取り去ること)、除湿(体内の余分な水分を排出させること)、和中(脾と胃を調和すること)、消食(消化不良を改善すること)の作用があります。夏の頃に暑気あたりによる食欲不振、寒熱、頭痛、胸の圧迫感、嘔吐、腹痛などに用いられます。
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加味藿香正気丸(同仁堂)も夏の保健薬と呼ばれます。夏の感冒、暑さによる食欲不振・下痢(泄瀉)・全身倦怠、胃腸型感冒、インフルエンザ、急性胃腸炎、胃・十二指腸潰瘍、慢性結腸炎、食中毒、流行性耳下腺炎などで湿困脾胃を呈する方、中暑(暑さ当たり)、小児の食滞による咳嗽、小児のいぼ(顔面や手足に多発する疣)、歯痛、水あたりに用いられます。とくに夏季に冷房・扇風機にあたり過ぎて頭痛、発熱してかぜをひいた場合とか、寝冷えをしたとか、胃腸の調子がくるって食欲を失い、お腹が痛い、下痢をするといった場合に、「湿邪」(しつじゃ)の障害を取り除く働きがあってよく使われます。常用すると胃腸を整え、心身を爽快にします。
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仁丹(同仁堂)は北京同仁堂から造られた朱色の薄い膜がある水丸で、その薄い膜を取り除くと黄褐色の中身が見えます。本商品の味が甘・涼です。
仁丹(同仁堂)は清暑(暑気を解消すること)、開竅(意識をはっきりさせること)の作用があります。暑気あたりするによる嘔吐、胸の圧迫感、めまい、車に酔う、船に酔うに用いられます。
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周氏回生丸(同仁堂)は紅色の水丸で、やや香りがあり、味が微苦です。周氏回生丸は去暑(暑さによる症状を取り去る)、散熱(熱を下げる)、化湿(体内の余分な水分を排出させる)、止痛(痛み止め)の作用があります。中暑(暑気あたり)に冷えや寒さを受けるによる激しい嘔吐や腹痛を伴う胃腸疾患、下痢、めまい、腹がさしこむ、足や手が冷えによく用いられます