今回は「ストレス」についてのお話です。
そもそもストレスという言葉は巷で多く聞きますが、どういった意味でしょうか?
「ストレス(Stress)とは、もともと重圧、圧迫、圧力、歪み、(精神的・感情的な)緊張」を意味します。
医学的には、「何らかの刺激が体に加わった結果、体が示す歪みや変調」と表現されています。現代社会においては全体の55%の人が「精神的疲労やストレスを感じている。」(総務省)との報告もあり、放置できない問題になっています。
ストレスを起こす原因を「ストレッサ―」と呼び、4つに分類されています。
1.物理的ストレッサ― 温度や騒音による刺激など
2.科学的ストレッサ― 酸素の欠乏や過多、薬害、栄養不足など
3.生物的ストレッサ― 病原器などによる病気によるものなど
4.精神的ストレッサ― 人間関係のトラブル、精神的苦痛、怒り、不安、憎しみ、悲しみ、緊張など
ストレスがたまると感じる人を悩ませている原因のほとんどが「精神的ストレッサ―」です。精神的ストレッサ―を具体的に・・・
A.人間関係の問題
(1)親子、夫婦、親族、職場の上司と部下、同僚間の葛藤や問題
(2)友達関係(いじめ)、生徒と教師の関係
(3)死別、別離など対象を失うことによる悲しみ
B.役割上の問題
(1)家庭(父、母、夫、妻としての役割の負担や欠如による苦痛や虚無感)
(2)職場(能力に適応しない仕事内容、適性の問題、過重労働など)
(3)学校(学業や進学の問題)
(4)失業、退職、子供の自立などによる役割の喪失
C.欲求の阻害の問題
(1)安全や健康への欲求の阻害
(2)所有欲、支配欲、権力欲などの阻害
(3)倫理観の阻害
ストレスによる体への反応はどうでしょうか?
人間には変化する外界の環境に適応する働きを持っており、これをホメオスタシス(生体の恒常性)と呼んでいます。ホメオスタシスは、サイトカイン(免疫細胞の間で情報伝達を担うたんぱく質の総称)、ホルモン、神経伝達物質が相互に作用して、神経、免疫、内分泌を正常に保とうとしています。
ところが過剰なストレスが引き起こされると、大脳にある視床下部という部位が刺激され、本来はストレッサ―の攻撃に対して体を守るカテコールアミンやコルチゾール等のホルモンが過剰に分泌され、脳下垂体を刺激しさまざまなストレス疾患の原因になります。それによって以下の病気が起こります。
(1)神経 血管性頭痛、筋緊張性頭痛、自律神経失調症、脳血管障害、パーキンソン症候群など
(2)精神 不安神経症、ヒステリー、強迫神経症、心気症、うつ病、アルコール依存症、不眠症
(3)循環器 高血圧症、狭心症、心筋梗塞、不整脈、神経循環無力症など
(4)心身状態 胃・十二指腸潰瘍、慢性胃炎、腫瘍性大腸炎、過敏性腸症候群、神経性無職欲生(拒食症)、多食症、神経性嘔吐症など
(5)呼吸器 気管支炎喘息、慢性気管支炎、過換気症候群、神経性咳嗽など
(6)泌尿器科 インポテンス、夜尿症、過敏性膀胱など
(7)内分泌 肥満症、糖尿病、心因性多尿症、頻尿症、神経因性膀胱など
(8)整形外科 全身性筋痛症、チック、書痙、痙性斜頸など
(9)皮膚科 神経性皮膚炎、慢性蕁麻疹、円形脱毛症、多汗症、湿疹など
(10)産婦人科 月経障害、更年期障害、不感症、不妊症など
(11)小児科 登校拒否、チック、視覚障害、食行動異常、抜毛症、学習障害、自閉症など
(12)耳鼻咽喉科 メニエル症候群、耳鳴り、嗄声、失声など
あまりの凄さに改めてストレスの怖さとそれを放置することへの間違いを実感できます。
ストレスが漢方ストアと何の関係があるかと言えば、ストレスによって勃起不全(インポテンス)が直接なり間接的に起こりやすくなることをお伝えしておりましたが、科学的にも感覚的にも実感して頂けたと思います。
また、以前よりストレスに強い薬効があるといわれていたり、研究されている「中華牛宝」「マキシダス(MAXIDUS)」「黒蟻王(クロアリオウ)」についても再認識して頂ければ幸いです。