水晶体には血管も神経も通っていないので、痛みやはれ、充血などの症状が現れません。そのため、視力にはっきりと障害が出てくるまでは、なかなか病気の進行に気づかないことも多いようです。
濁りが生じるといっても、わずかな混濁はむしろ自然な状態でもあり、高齢者ならば誰にでも見られることで、視力への影響はほとんどありません。この小さな濁りが次第に数を増し、集合してひろがりはじめると、やがて視力が低下し、水晶体の白濁が外からもわかるようになります。
白内障は水晶体の濁り方によって3つのタイプに分かれ、症状も異なります。
1)後嚢下(こうのうか)白内障
水晶体の後ろの部分から濁り始める白内障。初期のうちから目のかすみやぼやける、といった症状が出ます。
2)核白内障
水晶体の中心から濁り始める白内障。光の屈折力に影響が出るため、近くが見えやすくなったり、あるいはものがダブって見えたりします。
3)皮質白内障
水晶体の周辺から濁り始める白内障。光の乱反射が起こるため、光がまぶしく感じてしまいます。目がかすむ事もあります。老人性白内障で最も多いものです。
いずれのタイプも白内障が進行すれば、結局は水晶体全体が白濁し、明暗しか区別がつかなくなってしまうのです。
-
杞菊地黄丸濃縮丸(同仁堂)は北京同仁堂から造られた黒褐色の小蜜丸で、味が甘・微酸です。本商品は形が杞菊地黄丸-大蜜丸(同仁堂)より小さくで飲みやすいです。
杞菊地黄丸-濃縮丸(同仁堂)は滋陰(潤し、冷やすカ(陰)を補充すること)、養腎(腎の機能を高めること)の作用があります。肝腎虚弱による眩暈、耳鳴、羞明畏光(強い光に対してまぶしく感じ、光を避けるために目を細めたり、ひどいときには涙が出たり眼痛を訴えたりすること。)、視覚障害などに用いられます。
-
黄連羊肝丸(同仁堂)は北京同仁堂から造られた黒褐色の大蜜丸で、味が苦です。黄連羊肝丸は瀉火(熱の過剰な状態を改善すること)、明目(視力を高めること)の作用があります。肝火旺盛(怒れば気が上逆する)による目が赤くて腫れ痛み、視力が減退、光に弱く、明るい光線で涙がポロポロ出る、風にあたると流涙するなどに用いられます。
-
石斛夜光丸(同仁堂)は滋陰(潤し、冷やすカ(陰)を補充すること)、補腎(腎の機能を高めること)、清肝(肝の熱を持った状態を改善すること)、明目(視力を高めること)の作用があります。肝腎陰虚(肝と腎が陰液が不足で虧損ということ)による視力減退、かすみ目、夜盲症、熱病津傷による煩躁、口渇などに用いられます。白内障による高齢者の視力低下等にも効果があります
-
明目地黄丸-水蜜丸(同仁堂)は漢方の古典といわれる中国の医書『医級[イキュウ]』に収載されている薬方です。明目地黄丸-水蜜丸(同仁堂)は日本でも良く知られている「六味地黄丸[ロクミジオウガン]」に枸杞子、菊花、蒺藜子、芍薬、当帰、石決明を加えた処方です。本商品は水蜜丸で、やや香りがし、味が少し苦く甘いです。小丸タイプだから、明目地黄丸(大蜜丸)より飲みやすいです。
明目地黄丸-水蜜丸(同仁堂)は肝臓と腎臓の調子を整え、目の疲れや視力減退を改善します。養生効果を含めて、長期服用も可能です。風が吹くと泪が出やすい、充血しやすいなど症状にも効果があります。