カフェインについて

　カフェインはテオフィリン(コーヒーや茶に含まれる)やテオブロミン(チョコレートに含まれる)とともに、メチルキサンチン類に分類される化合物でありますす。覚醒作用や解熱鎮痛作用があり、眠気、倦怠感、頭痛に対する効果がある医薬品としても使用されています。コーヒーの最も特徴的な成分で、お茶やココア、コーラなどの食品にも多く含まれています。
　漢方では、利尿作用として、カフェインは血管平滑筋を弛緩させる働きがあり、全体的に血管が拡張し循環血流量が増加します。興奮作用として、興奮性神経伝達物質の増加により、気分高揚・集中力ＵＰ・眠気の消失・疲労感の軽減が起こります。気管支拡張作用として、テオフィリンは気管支を拡張させる作用がとても強く、呼吸困難の治療に用いられてあります。
　カフェインの効能としては、眠気覚ましなどの興奮作用や尿の排出を促す利尿作用などが広く知られていますが、このほかにも｢自律神経の働きを高める｣　｢集中力を高め作業能力を向上させる｣　｢運動能力を向上させる｣など、様々な効果が明らかになっています。
　カフェインは睡眠に対して有害な物質であります。眠るのが困難になり不眠及び睡眠時間の短縮を引き起こすだけでなく、眠りについた後もレム睡眠(浅い眠り)の時間が増加するため、熟睡できなくなる。レム睡眠の増加により途中で目が覚めてしまう割合も高くなります。まだ、カフェインは筋肉を収縮させるため、微細な調節を必要とする細かい作業には向いていない。大量にカフェインを摂取すると、手の震えやけいれんを誘発します。その他に、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐の副作用があるが、どれも一時的なもので慢性毒性は無いです。