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擬黒多刺蟻(ぎこくたしあり,Polyrhachisviva Roger)について
擬黒多刺蟻(ぎこくたしあり,Polyrhachisviva Roger)別名:大黒蟻・黒蟻・蟻・被胎蟻 中国では「玄駒」とも呼ぶ。学者の中には鼎突多刺蟻と呼ぶ者もいる。 擬黒多刺蟻は一億年前から地球にいたと言われている、現在一万五千種いる蟻の中で唯一中国が薬用と食用に認めた蟻です。 天然ミネラルが豊富な火山地帯、広西原産の黒蟻で、薬膳料理にも珍重される蟻です。たんぱく質をはじめ、亜鉛やセレンなどの天然ミネラルが豊富で、なかでも蟻の力の源とされるエクジソンは中高年以降の滋養強壮に、蟻のフェロモンである有機酸は、実年世代のスムーズな動きを助ける成分として注目されています。 この擬黒多刺蟻は、自身の体重の400倍の物を持ち上げ、引く力はその1700倍もあります。日本にいる一般的な蟻は、自重の40倍しか持ち上げられないのに対し、その力は約10倍にも及びます。日本では擬黒多刺蟻は自然食品としての取り扱いですが、中国では「蟻科」という民間伝承が認められています。驚かれるかもしれませんが、擬黒多刺蟻のみで、男女の機能から長年蓄積したお体のガタなど様々なお悩みに用いられています。擬黒多刺蟻の主な有効成分はエクジソンや亜鉛で滋養強壮や性的能力を高めたり(精子形成)、美肌効果(たんぱく質合成)があります。その他、有機酸、二十数種類のアミノ酸、8種類のビタミン、20種類のビタミン、他の蟻にはみられないSOD(抗酸化物質)が含まれています。 実はこの蟻、中国だけでなく世界中の多くの地域で「食品」として扱われてきたのをご存知でしょうか?たとえば、タイの蟻カレー、フィリピンの蟻調味料、ビルマの蟻味噌、そしてオーストラリアの原住民が好む「蟻酸飲料」などがそれです。 アフリカでも多くの民族が蟻を好み、コンゴ人は飛蟻を獲って食べ、客人にはもてなしの料理として「蟻のから揚げ」を作ります。 フランスのある地域では、蟻料理が高級品として扱われ、蟻の缶詰、 蟻のチョコレートは高価であるにも関わらずよく売れています。 メキシコの蟻ケーキや蟻酒、バラグアイ・ギアナ・ブラジルなどの蟻炒め、蟻スープも日常的に見られるメニューです。 また、スウェーデンでは蟻を麦と一緒に発酵した蟻酒があり、オーストリア人は蟻ジャムをパンにつけて食べていると言われています。