威霊仙(いれいせん)について

　威霊仙(いれいせん)は中国で広く利用されるようになり、これを知った崔玄亮が『海上集験方』に記録し、さらに西暦974年、ついに政府刊行物である『開宝重定本草』に新薬物として収載されました。中国では1000年前から中国伝統医学で使用され、魚の骨を柔らかくする貴重な救急薬で家庭でも使えたと言います。
　威霊仙(いれいせん)は、キンポウゲ科のサキシマボタンヅルなどの根や根茎を乾燥したものです。漢方的には鎮痛作用、軟化作用、血糖低下作用、降圧作用、利尿作用、抗菌作用などがあり、鎮痛薬として、神経痛、リウマチ、痛風、筋肉痛、腰痛などに応用し、また言語障害、手足の痳痺などにも良いとされます。