款冬花(かんとうか)について

　款冬花(かんとうか)はキク科のフキタンポポのつぼみを乾燥したものです。日本産の和款冬花はキク科の幼若な花茎です。かつて、日本ではフキを款冬と呼んでいました。
　款冬花(かんとうか)にはファラジオール、ルチンなどが含まれ、鎮咳・去痰作用などが報告されています。
　漢方では止咳、潤肺の効能があり、咳嗽、喘息、咽頭の閉塞感に用います。鎮咳の常用薬で、寒熱・虚実を問わず一切の咳嗽に用いることができます。鎮咳作用が主で、去痰作用は弱いので、紫オンとよく併用します。感冒、上気道炎の咳によく用いられます。射干麻黄湯、定喘湯などは代表的な漢方薬処方です。