魚腥草(ぎょせいそう)について

　魚腥草(ぎょせいそう)はドクダミ科ドクダミ属の多年草の全草を乾燥したものです。乾燥後に葉の緑色の残っている物は上品とされます。茎や葉をこすると魚くさい匂いがするので，中国語では魚腥草とも呼ばれます。日本では重薬（じゅうやく），十菜（じゅっさい），蕺菜（しゅうさい）などと呼ばれます。
　中国・四川、ベトナムでは蔬采として食用します。日本では民間的に便秘、風邪、蓄膿症などに煎ようするほか痔、腫れ物、腰痛冷え性などに生の葉を貼るほか温剤とします。
　中医学では，魚腥草(ぎょせいそう)は，辛味・微寒性で，肺経に属し，清熱解毒・消癰排膿・利尿通淋などの効能を持ちます。おもに肺癰や肺熱の咳，瘡癰腫毒などの症候で使われます。皮膚の発疹、蕁麻疹などのアレルギー症状、高血圧にもいいといいます。