五霊脂(ごれいし)について

　五霊脂(ごれいし)は霊脂（れいし）ともよばれ、ムササビ科のムササビの一種、中国名で橙足鼯鼠（Trogopterus xanthipes）および飛鼠（Pteromys volans）などの乾燥した糞便を用いたものです。五霊脂は形状によって霊脂と霊脂米に区別され、味は塩辛く苦味があり、臭いはほとんどありません。
　漢方では活血化お・止痛の効能があり、生理痛や産後の腹痛などおもにお血による疼痛に用いる。生で用いると活血作用、炒って用いると止血作用が強まるとされている。炒りながら酢や酒を加え、乾燥したものがよく用いられている。また、解毒薬として蛇やムカデ・サソリなどに咬まれたときに外用されています。