使君子(しくんし)について

　使君子(しくんし)はシクンシ科のシクンシ、およびケシクンシの成熟果実あるいは種子の乾燥品です。宋代の開宝本草に収載されてあります。薬理的に駆虫作用および皮膚真菌の抑制作用が認められています。
　漢方では駆虫・消積の効能があり、寄生虫症や消化不良、疳積などに用います。毒性が少なく甘い味なので古くから小児の駆虫薬としてよく知られ、単独あるいは檳椰子と配合して回虫症などに用います。
　使君子(しくんし)を多量に服用すると悪心や眩暈の服作用が現れます。また服用時に熱い茶で飲むと下痢を起こします。