旋覆花(せんぷくか)はオグルマInula britannica L. subsp. japonica Kitamura(キク科Compositae)または同属近縁植物の頭花部分を乾燥したもので、味は苦・辛、性は微温です。根を旋復花根(せんぷくかこん)といいます。神農本草経の下品に収載されています。 漢方では脾胃虚寒あるいは湿をともなう嘔吐・吃逆に、旋覆花の下気の効能を利用します。痰がつまる・咳嗽・慢性の頑固な痰・すっきりと喀出できない・胸がつかえて苦しいなどの症状(慢性気管支炎など)に用いられます。