枸杞子(くこし)について

　枸杞子(くこし)はナス科のクコまたはナガバクコの果実を乾燥したものです。棗杞・杞子・血杞子・甘杞子・紅果子・明目子などの別称でも呼ばれています。
　漢方的には補肝腎、明目などの効能があり、滋養強壮薬として、肝腎を滋補し、虚労、腰や膝の倦怠感、めまいや視力低下、消渇などに用いられます。
　枸杞子(くこし)を長期服用することで、精を養い、心身が充実することから、脳の働きが活性化され、もの忘れをはじめとする老化を予防することができると言われています。さらに顔色がよくなり、視力回復の効果も期待できます。
　枸杞子(くこし)は不老長寿の食品として中国では古くからよく知られています。乾隆皇帝（清王朝第４代皇帝）が服用していた薬「清宮寿桃丸」をはじめ、長寿の名方「亀齢集」・「七宝美髯丹」・「杞菊地黄丸」などにはいずれも枸杞子が含まれています。
　また、クコシは薬膳料理や菓子などにも用いられます。

枸杞拌豆腐(ゴチバントウフ)
■効能
ささげは消化器系を強化し、腎の機能低下を回復させる働きに加え、排尿を促し、体液の局所停滞を解消するといった効果が期待できる。

■材料（5〜7人前）
枸杞子・・・250g
豆腐・・・200g
塩(マグネシウム塩)・・・3g
砂糖・・・3g
しょうゆ・・・6g
ごま油・・・6g
熱湯・・・適宜

■作り方
�@枸杞子はきれいに洗い、沸騰した湯の中に入れて柔らかくなるまで煮た後、とりだして冷ます。
ついで水気をよく切り、みじん切りにしたら皿にあけ、塩1gを加えてよく混ぜ合わせておく。
�A豆腐は熱湯でサッとゆがいてから、水気をきり、1.5cm角くらいの大きさに切っておく。
�B器に�Aの豆腐を入れ、塩2g、砂糖、しょうゆ、ごま油を加えてよく混ぜ合わせ、最後に�@の枸杞子をふりかければでき上がり。