蘆根(ろこん)はイネ科(Gramineae)ヨシ(アシ)Phragmites communis Trin.の根茎を乾燥したものです。ペントザン、アスパラギン、糖質などが含んであります。 「本草綱目(ほんぞうこうもく・1590)」には、「消渇客熱、小便利を止める」、「反胃、吐逆で食べ物の通らぬもの」を治すによいとあって、のどが渇いて、小便の出が悪い、胃の調子が悪く、吐き気がある症状には、蘆根(ろこん)を煎じて飲むということがあります。 漢方では、吐き気止め、むくみ、利尿、止血、消炎などに、蘆根(ろこん)1日量5〜10グラム、水0.4リットルを、半量まで煎じて、3回に分けて服用します。茶材として、消化不良、肝臓病、黄疸、むくみなどに、蘆根(ろこん)を適量煎じて、お茶のように飲みます。