馬鞭草(ばべんそう)について

　馬鞭草(ばべんそう)はクマツヅラ科の多年草を乾燥したものです。その形が乗馬の鞭に似ているところから「馬鞭草（バベンソウ）」と呼ばれています。和名は熊葛（クマツヅラ）です。中国、イギリスでは、伝統的な生薬で、1世紀のディオスコリデスは、クマツヅラを「神聖な生薬」として、何世紀にもわたり万能薬として用いられてきました。
　馬鞭草(ばべんそう)は強壮、気付け薬、ストレスや不安を取り除き、消化器系の機能を改善する効果がります。中国医学では、月経周期に関わる偏頭痛に用い、その他では、黄疸、胆石、喘息、不眠症、月経前の不安、陣痛の促進、母乳の出を良くする作用があるといわれています。
　日本の民間療法には、クマツヅラの全草の、しぼり汁で腫れ物の治療や、煎じた汁を皮膚病の治療に用いる民間療法があります。